道主 プロフィール 

2005年8月、江戸川区は篠崎で、私どもの空手道場「善心道」は生まれました。その理念は、「強くなるよりも、より良い人生をつくる空手」です。

どういうことかと申しますと、空手の本質は「強くなること」ですが、私の根本は「心を強くする」ことにあります。

心を強くすると、具体的にどう人生が変わるのか?

心が強くなれば、まず自分が好きになります。自分が好きということは、自信につながります。自信がつけば、人に優しくなります。 不登校、いじめ、出社拒否、対人恐怖、面白くない毎日、すべて心が原因ですよね?

後で詳しく述べますが、この私が空手を通じて、人生が劇的に変わりました。心が強くなれば人生という旅が、間違いなく楽しくなるのです。

現在の道場生は、10代の男性から50代の男女まで多くの世代の方がいらっしゃいます。

道場を始めた大きな理由は、空手を通じ、道場に通って下さる方の人生を劇的に良くしたい思いからでした。

何故、篠崎なのか?

私が道場を始めるきっかけを作ってくださった方が、江戸川区篠崎にある書店「読書のすすめ」の清水店長だからなのです。清水店長は、柔道、空手共に有段者で、書店を経営されており、

年間に読破される本は1000冊以上。 まさに文武両道なのですが、そういう意味では私も無類の本好きです。

書店「読書のすすめ」さんで清水店長に私のロマンを話すたびに、「道場はじめなよ」と薦められ、実は不安な気持ちいっぱいでスタートしました。ところが、始めてみると、もう、びっくりです。当初、私が思い描いた以上の言葉をたくさん、頂いています。

30代の男性は「軽い気持ちで始めたけど、実際やってみると、日ごろのストレスが溶けていくようで、気持ちいい」

40代の男性は「昔、スポーツをやっていたのとはちょっと違う、細胞が蘇ってくる感じ」

50代の男性は「出社前、毎日胃が痛かったのに、ここに通うようになってその痛みが消えた」

20代の男性は「これまでの人生で、気合というものを出したことがなく、生まれて初めて腹の底から声を出しましたが、こんなにも気持ちのいいものなのですね」

10代の男性は「キックミットを蹴る快感がたまりません」というように、気持ちが軽くなる、スカッとする、気持ちがいいというお話がたくさん出てきます。

ただ、空手道場と聞くと、怖い顔をした先生がいて、大声で叱り飛ばす、嫌な先輩がいて、根性がなければ続けられないようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?冒頭でも言いましたが、私もそういうのは、大嫌いなのです。

 私の道場では、練習中にも笑い声が飛び交い、皆、生き生きと練習しています。

気楽に、しかし、人生を向上させられるような、楽しみながらできる空手道場があってもいいではないですか? それが私の道場です

「強い人は入門お断り」

強い人は入門をお断りしています これは誤解のないように説明しますね。

強い人というのは、自他ともに自信家で、傲慢で、自分のことしか考えていないような方のことです。

私も40年近く生きてきますと、人相とちょっとした会話でそのような方は分ります。繰り返しになりますが、私の目指す空手は「心を強くする空手」であり、気の弱い人、自信をなくしたお父さん、引きこもりの子供さん、いじめられっこ、女性を対象にしています。

年間、3万人を超える方が自殺しているそうですね。これは年間8000人弱の交通事故での死者を大きく上回っています。

そのような方が、もし私の空手と出会っていればと、強く思います。 「空手の効用 私の実体験」 私のこともお話しますね。

実は私は、ひどくいじめられたことがあります。いじめというのは、どんどんエスカレートしていくもので、その時の心情を思い出すだけで涙が出てきます。

「僕なんか生まれて来なければよかった」と本気でそう思い、小学生ながら、死ぬことさえ考えました。

その思いは本当に味わった人にしか、絶対に分りません。 そんな時、近所の優しいお兄さんが、私を映画に誘ってくれました。まさか、この映画が、私の人生を変えることになるとは思いもよらず・・・

その映画名は、「ドラゴンへの道」。空手を始めたきっかけの多くが、このブルース・リーを知ってからという方が多いのではないでしょうか?

私は人生で初めて、足のつま先から頭のてっぺんまで、まるで稲妻がかけぬけたような衝撃を味わいました。 映画館を出てもその興奮は冷めず、かなり長い時間、ブルースリーになりきっていました。

もう、いてもたってもたまらなくなって、なんとその日のうちに、小さな町道場に入門しました。小学校4年生の時でした。まるで羊がライオンに変身するかのように、あっという間に人生が変わりました。

誇張ではありません。 人は、考え方一つで変われるのです。そう、自信がついたのです。具体的には、運動神経の劇的な飛躍です。

恥ずかしながら告白しますが、私は小学3年生の時、体育で、5段階の1という成績をもらったことがあります。泣きました。悔しかった。しかし、空手をはじめたとたん、まず足が信じられないくらい速くなりました。

幼稚園の頃から、いつもビリ。それが、二以か三位に必ず入るようになりました。

体育の成績は、4まで上がりました。体力がつきました。友達もたくさんできました。組手の大会で準優勝した時には、それまでの人生を振り帰り、喜びで大泣きしたものです。もういじめはなくなってしまいました。

いじめる人間は許しがたいのは事実です。しかし、いじめられる方にも原因はあるように思います。

思い返すと、私は自分に自信がなくて、うじうじしていたのだと思います。

自信がつくと、意識しなくてもその人は光ります。

私は今では、ずいぶんと心が強くなり、自己を大変尊重しておりますが、それ以上に心の弱い方の気持ちは人一倍分るつもりでいます。 いじめられた経験も、きっと今日この日のためだったと確信しています。

私は今、ここで道場を開き、心の弱い方を強くするために生まれてきたのです。

空手のいい所は、個人競技でありながら、仲間と一体感のある練習ができることも大きな魅力です(これについては、また後で記載します)。皆と一緒に気合を入れて突き、蹴る。

この汗の爽快感は何者にも代えられません。

練習生の多くが、ストレスが大幅に減ったと言われます。何故でしょうか?空手は、身体も思い切り動かしますが、それと共に「えい!」という気合も腹の底から出します。 思い切り動かす身体と、気合。これがストレスを見事に吐き出させているのでしょう。心と身体は繋がっているのです。

「全日本空手チャンピオンとの出会い」

さて、ちょっとコーヒーブレイクしましょう。とても不思議なお話です。2001年の冬のことでした。私は健康にも恵まれていて、これまで何もなかったのですが、ついにこの年、健康診断で再検査になってしまいました。

「何か、身体を動かしなさいという啓示に違いない」と、プラスにとらえ、さあ、何をしようかと思案しておりました。 息子も4歳で、一緒に何かできればいいと考えておりますと、思いついたのが空手でした。

思いついたら即行動の私は、NTTのタウンページで、片っ端から空手道場を探しました。

そして、直感で、何箇所か見学をお願いし、見て回りました。しかし、どうも心に響くところがありません。

その直後でした。当時九州の福岡に住んでいましたが、お隣さんが引越しされ、坂口さんという方が入居されてきました。腰が低く、巨人の星に出てくる、左門みたいな雰囲気の方。


声のトーンも女性並みで、感じの良い方です。

お友達になりたいなあと思った矢先、妻同士の会話でこの坂口さんが、何と元全日本空手チャンピオンということが判明したのです。

話は弾み、道場を探していることを言えば、「一緒に見学に行きましょう」となりました。しかし、なかなかいい道場とは巡り合えませ
ん。「いい道場ってないですねえ」と私が問いかけると、坂口さんはいつもの笑顔が消えて、黙り込んでいます。そして数分の沈黙後、「堀さん、私と一緒に道場を作りませんか?」

「え?」まったく予期しない言葉でした。自分で道場を作るですって?しかし、すぐに言いようのないワクワクが心を占領しました。          

「やりましょう!」しかし、それにしても不思議ですよね?道場を探していたその時に、坂口さんが目の前に現れる。しかも、当時の私の住居は分譲マンションなので、入居者が変わることは、そうそうあることではありません。

どう考えても、私が空手道場を始めることに決まっていたとしか思えません。実際始めると、その楽しさは私の体を、精神をま
すます健康にしてくれました。また不思議なことに、入門してくる方すべてが謙虚で向上心溢れる方ばかり。延べ、50名の方との出会いがありました。 

「自分の居場所」というものを初めて手にいれた感じがしました。

もしあなたに居場所がなければ、私の道場がそうなるかもしれませんね。

さて余談ですが、これだけ気の会う仲間たちと飲み会すると、否が応でも盛り上がります。

こんなことがありました。焼肉屋さんでのことです。二時間食べ飲み放題のお店で、いつものように盛り上がり、「さて一時間くらい経過したかな」と私が時計を見れば、何と4時間も過ぎているではありませんか。時間の経過が分らないくらい楽しかったのです。

もちろん、お店の方には、心から謝りました。ただ「でもどうして二時間過ぎましたって教えてくれなかったのですか?」と聞くと。「お声をかけるのをためらうくらい、あまりにも楽しそうだったものですから・・・どうぞ気にしないでください。こちらも、気持ちよく食べて、飲んで頂いて嬉しいです」と言って頂いたのです。

何が言いたいのかと申しますと、今この東京でも、素晴らしい仲間ばかりなのです。 そしてちょうど3年が経過し、東京に出てくることにしたのです。どうでしょうか?ここまで読んで下さったのなら、空手がやりたくなってきたのではないでしょうか?

 最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。 このホームページでは、日々の練習風景や、師匠である全日本チャンピオンの坂口氏の教え、また、空手に関して皆様のお役に立つような情報を発信していきます。 末永いお付き合いをお願い致します。
 

 

      人間空手 善心道

        道主 堀 善亮

 

                                                          プロフィール

                                                          1967年  長崎県出身 40歳

                                                          1975年  ブルースリーの映画に触発され、空手の道へ

                                                          2002年  偶然すぎる空手日本チャンピオンと出会いで、福岡にて人間空手道場「泰成塾」を開く

                                                          2005年  東京へ転勤となり、江戸川区 篠崎に空手道場を開く。

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